「珪藻土」について

こんにちは。うら建装です。
月に1回住まいに関するコラムを掲載していきます。
皆さまの暮らしのお役に立てたら幸いです。
今回は「珪藻土(けいそうど)」についてのお話をします。
■珪藻土とは
はじめに珪藻について説明します。
珪藻は植物性プランクトンのことです。
藻類の一種で、その種類は15万以上とも言われ、海、川、池、水田、水槽、水路などの水中に生息しています。
珪藻が毎日生み出す酸素量は全光合成生物が生み出す酸素量の25%にも達すると言われています。
珪藻土は、珪藻の大量の死骸が海や湖の底に沈積し、化石化したものです。
■珪藻土の使われ方
・壁材
・コンロや七輪
・耐火レンガの原料
・ビールのろ過材
・吸着脱臭剤
など幅広く使われています。
最近は、優れた吸放湿性を活かし、バスマットやせっけんの受け皿などの水周りのグッズなどにも利用されています。
■珪藻土のいいところ
・湿度調節効果
珪藻土には無数の穴が開いていて、そこから呼吸をしています。
穴、ひとつひとつに吸放湿性が高く、湿度を調節する機能が備わっています。
湿度が高ければ、水分を吸い取り、乾燥していれば、水分を放出するので、
快適な湿度を一定に保ちます。
人間が快適に感じる湿度は約45%~65%と言われていますが、
珪藻土は湿度を50%~60%に保つ効果があります。
・脱臭効果
一般的な臭いの原因は、水溶性の分子に付着していることがほとんどです。
珪藻土は、湿気を吸い取ると同時に小さな穴が臭いを吸着してくれます。
タバコやペットの臭い、生活臭までも消臭し、その効果は備長炭のおよそ3倍とも言われています。
・防火性
珪藻土の修正分は珪酸というガラスと同じ性質で出来ています。
そのため、高い耐火性を持ち、1000度の高熱にも耐えると言われています。
・防音効果
珪藻土は表面吸音性が高い層で、高い防音性があります。
音楽教室などの壁に使われることもあります。
■お手入れ方法
・塗り壁なので、拭き掃除は難しいです。ホコリが気になる場合ははたきなどで落としてください。
・手垢やこすれあとなどはプラスチック消しゴムで綺麗にすることができます。
・消しゴムで落ちない汚れは中性洗剤をしみこませたスポンジなどでポンポンと汚れを軽く叩きます
汚れを落とした後は、キレイなタオル(濡らして硬く絞ったもの)でふき取り、よく乾燥させましょう
・軽いキズなどは霧吹きなどで水をたっぷりかけて指で馴染ませそのまま乾燥させると目立たなくなります。
いかがでしたか。
うら建装では、珪藻土塗り替えのご相談も承っております。
お気軽にご相談くださいませ!